骨折のリハビリ方法

ここでご説明することはあくまでも参考の情報としてご活用いただき、リハビリテーションをされる前には、必ず担当の医師に相談し、指示にしたがってください。

■ 骨折でリハビリがなぜ必要?

骨折をすると、その治療のためにギブスなどで患部をしばらく固定することになります。

実は、この骨折の治療方法が、骨折後にリハビリが必要となる一番の原因なのです。

具体的には、骨折の治療により患部を長期間固定していると、患部の周辺の筋肉が衰え、固定していて動かせない関節部分も硬直してきます。

つまり、骨折後のリハビリによって治すのは骨自体ではなく、治療によって衰えた筋肉や固まってしまった関節をもとの状態になおすことが目的となります。

よく骨折後のリハビリと聞くと、リハビリによって骨を強くするのだと勘違いされる方もいらっしゃいますが、そうではなく、骨折後のリハビリによって周辺の筋肉と関節の機能を回復させて元の状態に戻すのです。

■ 骨折治療中のリハビリ方法とは?

骨折治療中のリハビリ方法というと、骨が折れている治療中にリハビリなんて始めてもいいの?、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、答えは、YESです。

但し、骨折治療中のリハビリというのは、もちろん、なにも折れている患部自体を動かすことではありません。

そうではなく、治療中に固定されていて動かせない患部の、周辺の筋肉や関節を動かすためにリハビリをするのです。

それでは、なぜ治療中にもかかわらず、わざわざ患部の周辺の筋肉や関節を動かす必要があるのでしょうか。

それは、さきほどご説明したとおり、骨折治療をしていて患部を固定したままとしていると、周辺の筋肉が衰えたり、関節が硬直してしまうからです。

治療中であっても、リハビリをして直接患部ではない部分は動かしておくことで、そのような筋肉の衰えや関節の硬直を防ぐことができるのです。

また、骨折をした際には、大抵その周辺の組織もダメージを受けているため、患部が腫れ上がって血行が悪くなっていることが多いです。

治療中のリハビリによって、周辺の筋肉や関節を動かすことで、血行が促進されて、この腫れを回復させる効果も期待できます。

それでは、具体的なリハビリ方法はどのようにすればよいのでしょうか。

骨折した部位によって異なるため、それぞれご説明します。

腕を骨折した場合は、腕全体が固定されてるため、手首を回したり、手をグーパーする動作のリハビリが患部に負担もなくよいでしょう。

肩を骨折された方は、肘の曲げ伸ばしと、首を時計回りと反時計回りに交互に回す動きのリハビリをしましょう。

足を骨折した際には、足首を回したり、足の指を曲げ伸ばしする運動のリハビリがよいです。

このように、固定されている部分以外を、治療中に無理のない範囲で動かすことで、治療後のリハビリによる回復を早めることができるのです。

■ 骨折治療完了後のリハビリ方法とは?

骨折の治療の完了後のリハビリでは、先ほどの治療中とは違って、固定していた患部そのものを動かしていきます。

ずっと固定していたために、筋肉の量が減り、動かしていなかった関節は固まってしまっています。

したがって、まず一番の基本として、リハビリをする前に必ず患部を温めて、動かしやすい状態にした上でリハビリを開始するとよいでしょう。

ですので、自宅でご自身でリハビリをする場合は、お風呂の湯船の中や、お風呂上りで体が温まっている時がリハビリに適しています。

治療後のリハビリは医師の用意してくれたメニューにしたがって行いますが、主な内容は、衰えた筋肉の回復のためのメニューと、硬直してしまった関節の回復のためのメニューの2つに大別されます。

衰えた筋肉を回復するためのメニューでは、先生が関節が動かないように抑えてくれている状態で、ご自身が関節を曲げるように力をこめることで筋力の回復を図ります。

一方で、硬直してしまった関節の回復のためのメニューでは、逆に、ご自身は力を抜いている状態の関節を、先生がゆっくりと少しずつ動かしてくれることで、徐々に関節の可動域を広げていきます。

加えて、骨折してある程度固まった骨にリハビリで力が加わることで、骨の修復を促す効果もあるようです。

また、関節をほぐすためのリハビリメニューとして、カイロプラクティックを取り入れる場合もあります。

いずれにしても、骨折治療後のリハビリは、医師の用意してくれたメニューを根気強く続けることが大事です。

用語の説明

上記の説明で使った専門的な用語を簡単に説明します。

カイロプラクティック
脊椎の歪みを整えることで、筋肉や骨格、神経などの障害を回復させる、米国式の整体のこと。