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2012年06月17日:心臓病のリハビリ方法
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2011年11月26日:心臓病のリハビリの場合
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2011年11月 3日:リハビリの手引き〜骨折や脳卒中などのリハビリを自宅、病院でする方へ〜

心臓病のリハビリ方法

ここでご説明することはあくまでも参考の情報としてご活用いただき、リハビリテーションをされる前には、必ず担当の医師に相談し、指示にしたがってください。

■ 心臓病なのにリハビリしても大丈夫?

心臓病と聞くと、激しい運動は駄目だとか、絶対安静にして家の中で動かないでいないといけないというイメージがあります。

このイメージが間違っているかというと、そうではありません。

確かに、心臓病の方が、過度な運動をすると、それに対応するために、たくさんの血液を全身に送る必要が出てきて、心臓病によって弱っている心臓には負担になる可能性があります。

ただし、それはあくまでも過度な運動をした場合であって、弱っている心臓でも対応できる程度の、適切な運動量であれば問題ないのです。

心臓のリハビリは、それこそ専門の医師や理学療養士の方が横について、心電図などを計測しながら、決して心臓に負担のないように細心の注意を払って実施されるので、そのような心配はありません。

そして、心臓のリハビリは、このように常に負担のないように見守られながらすること以外は、普通のリハビリと実施する内容自体は大きく変わりません。

■ 心臓病のリハビリで得られる効果は?

心配はないと言っても、横に専門の医師までついてもらってまで、なぜ心臓のリハビリをしなければならないのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

たしかに、心臓が弱っている中で、負担が少ないとはいえ、あえて負荷をかけてまでするには、リハビリによって、それ以上の期待される効果があるはずです。

ずばり、その効果というのは、心臓病の再発率の低下、および死亡率の低下です。

弱っている心臓に負担をかけることで、再発を防止し、しいては寿命まで延びるというのは不思議ですが、これにはちゃんとした理由があります。

それは、運動によって心臓病の原因を取り除くことができるからです。

そもそも、心臓病というのは、生活習慣病で運動不足や不摂生によってなると言われることからも、確かに運動が再発予防につながるというのはもっともなことです。

しかし、なぜか心臓病の患者さんというのは、それを忘れて、心臓病にかかった後は、家でじっとして安静にしていなかれば、と考えがちになってしまします。

それでは、そもそもの運動不足で不摂生な生活へ逆戻りです。

具体的には、リハビリによって次のような効果が期待できます。

その1:血中の総コレステロールが減る一方で、善玉コレステロールが増えることで、ドロドロの血液ではなく、サラサラの血液になります。

その2:血管が広がり、血行が良くなります。

その3:抗酸化作用や脂質や糖の代謝が高まることで、動脈硬化が改善されます。

その4:心不全の症状が軽減し、狭心症の発作の回数も減少します。

その5:心臓病を再発しにくくなり、突然死になるリスクも低くなります。

その6:運動によって筋肉や骨が増強されて、日常生活の動作が楽になり、骨折もしにくくなります。

以上のように、心臓のリハビリをすることによって、心臓に負担をかけるリスク以上の多くの効果を得ることができます。

■ 心臓病のリハビリでどんなことをするの?

心臓病のリハビリは、約1時間程度をかけて、次のような順番で運動をします。

最初の15分間程度で、ストレッチやイスに座ったままの準備体操などをして、リハビリで体を動かす前のウォーミングアップをします。

次に30分間程度、ランニングマシンを使ったウォーキングや軽いジョギング、自転車こぎなどの有酸素運動をします。

この際、心臓への負担がないかをモニタリングするために、心電図や血圧計をつけた状態で、隣に理学療法士の方についてもらう場合もあります。

なお、ご自宅でリハビリをされる方は医師の指示にしたがったメニューをすることになりますが、腕立て伏せや懸垂、短距離走、重量挙げのような無酸素運動は、有酸素運動とは逆に心臓への負担が大きいため決してしないで下さい。

さて、有酸素運動が終わったら、今度は10分間程度のリハビリボールやゴムチューブを使った筋力トレーニングをします。

この時の注意事項としても、さきほどと同様に無酸素運動は心臓に負担となりますので、息を止めることなく、大きくゆっくりと息を吐いたり吸ったりするよう意識して、筋力トレーニングしましょう。

そして、最後に10分間程度、ゆっくりとした歩行やラジオ体操などで体をクールダウンします。

ここでは、これまで1時間運動をしてきて、いきなり運動をやめるとなく、徐々に体をもとの状態に戻していくことが大切です。

以上が、心臓病のリハビリで実施するメニューです。

実際には、このリハビリメニューの開始前と終了後に、医師によ心電図や血圧測定などのメディカルチェックをして、リハビリの実施可否の判断、およびリハビリ後の健康状態の確認が行われます。

また、患者さんそれぞれのリハビリ内容を検討するにあたっては、事前に、心電図や血圧計、呼気ガスマスク、酸素モニターなどを装着して自転車こぎをして各種数値を測定する運動負荷試験を実施し、その結果にもとずいて、メニューが作られるので、一人ひとりの内容は異なったものとなります。

用語の説明

上記の説明で使った専門的な用語を簡単に説明します。

呼気ガスマスク
人間が吐く息の中に含まれる成分を測定するためのマスク。